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2005年07月07日

クロマリン校正システムの紹介

「クロマリン(Cromalin)」とは、印刷の色再現に使用されている、デュポン社製の高品質4色オフプレス校正システムです。ポジティブクロマリンは、1972年に印刷市場に紹介された、業界初の校正システムです。後に、ネガティブクロマリンが1977年に紹介されました。

クロマリンシステムの仕組みは、根本的にとても単純です。透明なフォトポリマー性のフィルムをラミネート機で印刷物上にラミネートし、ネガティブ、もしくはポジティブイメージを被せ、共に露光します(使用される感光フィルムタイプに依存します)。露光後、フィルムを印刷物から剥がします。露光された部分は硬化し、露光されていない着色される部分には粘着性が残ります。その上に粉末状顔料トナーで色付けを行います。複数の色を必要な場合は、“ラミネート/露光/フィルムを剥がす/顔料トナーを塗る”の作業を繰り返し行います。

「ポジティブクロマリン(Positive Cromalin)」は、ポジティブフィルムイメージを通して感光されます。ラミネートされた物質に光が照射されると、その部分のフォトポリマーが硬化し、顔料トナーを受け付けない状態となります。

「ネガティブクロマリン(Negative Cromalin)」は、ネガティブフィルムイメージを通して感光されます。ラミネートされた物質に光が照射されると、その部分のフォトポリマーが硬化します。硬化された部分はフィルムのカバーシートと共に取り除かれ、色付け可能な部分だけに粘着性を残します。

元々、ポジティブクロマリン校正は、印刷市場の唯一の校正システムであったため、ネガを取扱う会社とポジを取り扱う会社の両方で使用されていました。ネガ形式を使用して仕事をする人々は、最終的に必要なネガティブ画像フィルムをポジティブフィルムへ反転することによって校正を得ていました。ネガティブ校正 システムの導入と継続的な改良、その他の校正システムによって、市場は徐々にネガティブ校正へと移行していきました。しかしながら、出版産業の多くのは、依然としてポジティブプリント刷版を使用しているので、ポジティブ校正システムは依然として大きな需要があります。

クロマリンシステムで必要な装置

クロマリン校正システムに必要な五つの主要装置の解説は下記のものです。

ラミネート装置

フォトポリマーレイヤー(フィルム)は、熱と圧力によって、ラミネート機で印刷物に貼り付けられます。ラミネート装置の基本必要条件はクロマリン紹介時から変更していませんが、加熱と電圧システムが改善された新しいラミネート装置は1988年に紹介されました。

トナー添塗作業台

1972年から1981年まで、クロマリン校正システムの着色作業は手作業で行われていました。現在においても、特別な着色作業のいくつかは、トナー添塗作業台で手作業によって行われますが、大部分の添塗作業は機械を通じて自動的に行われます。

自動添塗機(オートマチック・トニング・マシーン)

1981年に、最初の自動着色機が紹介されました。

  • 1981年、高い生産性が必要な会社のために設計した「ATM2900」を発売。この機械によって生産性、整合性と品質を改善されました
  • 1983年には、より小さな業者むけの、安価な「ATMII」を発売。この機械はポジティブ形式からネガティブ形式への変換を簡単に行うことが可能なため、ポジ用とネガ用の2台の機械を保持する必要性がなくなりました
  • 1986年には、電子部品を再設計し、「ATMII」の信頼性と整合性を更に改善した「ATMIII」を発売
  • 1988年に印刷面との整合性の向上と、操作効率の向上を目的として、インキフォイルカセットを再設計した「CAT」を発売

剥離テーブル

1985年発表。クロマリンフィルムを剥がす際のフィルムの温度を適正温度である26.7度(80F)に保つためのもの

濃度計

狭帯域の色濃度計

クロマリンシステムで使用される消耗品?

ラミネートフィルム

2種類の感光フォトポリマー性ラミネートフィルムがあり、一つはポジティブイメージで感光するものと、もう一つはネガティブイメージで感光するもの。「トップコート(Top Coat)」はネガティブクロマリン校正の最終層として使用される第二の種類のラミネートフィルムです。これは感光性はないので、着色用には使用されません。このフィルムは着色された層を保護する働きがあり、UV光から守り、マットもしくは光沢面を持つ2種類の製品があります。

トナー

トナーは着色用の粉末であり、異なる色と輝度を持つ製品があります。ネガ、ポジの両方のシステムで使用されます。手動用、自動機械用の違いはありますが、こ のトナーはクロマリンシステムの重要な構成要素です。ユーザーは、様々な色を仮想的に選択し、校正上で一致させることが出来ます。トナーは、予め混合されている標準の色のものを使用するか、標準の色を混色して目的の色のトナーを作り出すこともが出来ます。

レセプターストック(原反)

ポジティブクロマリンのオリジナルの専用紙は「クロメコート(Kromekote)」と呼ばれる製品で、容易に利用可能で、安価でした。クロマリンシステムの成長により、より良いものが必要であることは明白でした。現在ではCPラインが主流となっています。

ラスティック(LasStik)クロス

これは、余分なトナーを校正物から取り除くための、特別な生地です。手作業による着色と、機械での着色の両方で使用可能です。

クロマリン校正の手順


クロマリンの使用者

クロマリンは、印刷業者、出版社、製版業者、プリントバイヤー、広告代理業者などに使用されています。 日本では、屋外用看板に使われるケースが多く残っています。下記は、産業のこれらの区分けと各々の概要の内訳です:

出版印刷業者/オフセット

スペース広告や購読、またはニューススタンドなどを通して年に最低6回以上発刊し、オフセット処理を使用して雑誌の製作を専門に行っている印刷業者。

出版印刷業者/グラビア

スペース広告や購読、またはニューススタンドなどを通して年に最低6回以上発刊し、グラビア印刷を使用して雑誌の製作を専門に行っている印刷業者。

商用印刷業者

カタログ、本、パンフレット、ダイレクトメール、年次報告、梱包とラベルを含む広範囲にわたる資材を印刷する会社。

製版業者/コマーシャル

本、カタログ、パンフレット、ダイレクトメール、梱包とラベルを生産している多種多様な印刷業者に印刷前の材料とサービスを供給している製版業者。彼らの顧客基準は、一般にローカル地域にあり、出版社、広告代理業者、印刷バイヤー、会社と民間の企業の顧客などです。

製版業者/出版

社説と雑誌の表紙に必要な、印刷前の資材とサービスを、出版社と印刷業者に供給することが主要な業務である製版業者。

製版業者/代理店

国家スペースの広告のために、印刷前の資材とサービスを広告代理店に供給することが主要な業務である通商店。広告代理業者を通してこの仕事を生成している広告主は、フォーチュン500社です(アメリカにおいて)。

その他

この区分けでは、広告代理業者、出版社、会社で個人の広告主、同業組合、製版業者の販売人員と、優れたオフプレス校正システムを左右する機器製造会社などを含みます。